フランスの伝統菓子“キャトルカール”
キャトルカール(Quatre-quarts)とは「4分の1が4つ集まった」という意味のフランス語。
バター、砂糖、卵、小麦粉の4つの材料を同量ずつ使用して作る、ブルターニュ地方発祥のパウンドケーキのことです。
材料は同じですが、混ぜる順番の違いで仕上がりが違ってきます。
バターに、小麦粉と砂糖のどちらを先に加えて混ぜるのかの違いです。
シュガーバッター法(砂糖とバターを先に混ぜ合わせる製法)で作ったパウンドケーキは、
生地がぎゅっとつまっていて濃厚な甘みを感じます。
卵の後に小麦粉を入れるのでグルテンが形成されやすく、ずっしりとした食感です。
フラワーバッター法(小麦粉とバターを先に混ぜ合わせる製法)で作ったパウンドケーキは、キメが細かく、舌触りがなめらかふんわり軽めの食感です。
バターに小麦粉を混ぜてから卵を加えたことでグルテンができにくくあっさりとした味わいです。
同じ材料で作っているのに、製法によって食感や味が変わるなんて、奥が深いですね。
混ぜて焼くだけで簡単に作れると思っていたパウンドケーキですが💦
これからは、生地の美味しさの違いを楽しみたいなと思います。