フランス料理の加熱法はブレゼ、ポワレ、グリエなど十種類以上!



前回ご紹介した、ブイイールの他に、フランス料理の加熱法は
グリエ、ソテー、ロティ、ブレゼ、ポワレ…など、十種類以上にも分かれています。
細かいですね。厳密きわまりない!
そんなフランス料理の加熱法をいくつかご紹介します。

ヴァプール(vapeur)
蒸す。フランス語で蒸気の意味。
魚などを、水や出し汁、白ワイン、シャンパーニュなどで蒸すこと。

エテュベ(etuver)
素材自体の水分で蒸して煮ることですが、ごく少量の水や出し汁を加える場合もある。

グリエ(grille)
英語でグリル。網で焼くこと。グリエならではの香ばしい香り、焦げ目がアクセントになる。バターやオイルを使わずに焼けるグリエが一番さっぱりし、ヘルシーである。

ソテー(saute)
フライパンに少量の油を入れて食材を焼く、炒めること。

ブイイール(bouillir)
液体でゆでること。茹で煮。水煮、もしくはスープ煮。
ゆで肉は「ブイイ」と呼ばれ、肉と野菜の風味が抽出された煮汁は「ブイヨン」として
ポタージュなどのベースになる。

ブレゼ(breaise)
密閉した蓋を持つ鍋に肉や野菜を入れ、出し汁、ワイン、水など少量の液体を入れ、蓋をして、オーブンに入れ、蒸し煮する。
液体の外に出ている部分は蒸されてしっとりと柔らかく仕上がり、液体に浸かっている部分からは液体に旨味と風味が引き出される。

ポシェ(pocher)
素材がしっかり浸かるたっぷりの液体の中に入れ、沸騰しないほどの温度でコトコトとゆっくり火を通す調理法。

ポワレ(poele)
フライパン(フランス語でポワル)を用いて油やバターを使って焼くこと。
魚によく用いられる調理方法で、切り身に油をかけながら、じっくり焼き上げ、皮目はカリッと身はふっくらジューシーに焼き上げる。

ミジョテ(mijoter)
液体と一緒にコトコトととろ火でゆっくり煮込むこと。
代表的な例として、シェムラのスペシャリテのひとつ「ビーフシチュー」の原型、ブルゴーニュ風の赤ワイン煮。
ミジョテの語源は果物貯蔵所を意味する“mijot”。時間をかけて、熟成させること。

ロティ(roti)
英語で言うとロースト。オーブン焼きのこと。
間接的な熱でふっくらジューシーに焼き、旨みを全体に行き渡らせます。フライパンで軽く焼き色を付けて、耐熱皿に移してオーブンでじっくりと加熱する。
液体を全く使わず材料全体を均一に焼き上げる加熱法。



フレンチのメニューにはこの加熱法がそのまま書かれています。
どんな料理なのか想像しながらメニュー選びを楽しんでみてくださいね!


フランス料理の加熱法のひとつ。ブイイール(bouillir)




ブイイール(bouillir)とは液体で茹でること、煮ること。
野菜を水で煮込んだポトフが典型的な料理です。

県産厳選ポーク リブロースとフィレ ブイイール
ハーブ香るシェムラオリジナルコンソメと共に

こちらは、シェムラの季節ランチのメイン料理のひとつ、
『県産厳選ポーク リブロースとフィレ ブイイール
ハーブ香るシェムラオリジナルコンソメと共に』



美味しいブイイールを作るポイントは、アクを丁寧に取り除くこと。
アクを丁寧に取り除くことで肉のエキスが液体に出やすい状態になり、風味豊かなブイヨンが完成します。


肉のエキスを十二分に引き出したブイヨンは、あらゆるスープやソースなどのベースになります。


フランス料理の加熱法には、ブイイールの他に、グリエ、ロティ、ポワレ、ブレゼ・・・など厳密に、なんと十種類以上に分けられています!w(*゚o゚*)w

メニューの料理名にも、加熱法が書いてありますよね。
真鯛のポアレとか、県産リブポークのグリエなど。

この続きは、また後ほど・・・。



フレンチ 夏eteランチの前菜は『サフラン香るジュレ ポアソン ナージュ仕立て』




ナージュ(nage)はフランス語で 「泳ぐ」という意味。

姫神サーモンのフォンダン、魚介のクリュ、夏野菜etc.

一番下にしのばせてあるのは姫神サーモンのフォンダン
“フワッ”として、シルクのような滑らかさもあり、サーモンの味もしっかりとする。
何とも言えない食感です。

その上にはパリッと酸味のきいたキュウリ、
夏野菜のズッキーニ、オクラ、スナップエンドウ。
そしてセイゴ、サーモンなどの魚介類。

食べ進めるたびに味が変わっていきます。

サフランの香るジュレ

スープはオリジナルのコンソメをひき、サフランの香りを加えてジュレに。
冷たいジュレの中で、食材が涼しげに泳ぐイメージに仕立てました



季節のランチ『夏ランチ ムニュエテ』はこちらから