ポタージュ パルマンティエ




朝晩ぐっと冷え込み、初雪が降った盛岡。
これから長い冬がやってきます。

そんな季節のシェムラの野菜のスープは
『ポタージュ パルマンティエ』

じゃがいもを使った温かいスープです。

フランス語でじゃがいもは、pomme de terre(ポム ドゥ テール)といいます。
直訳すると「大地のりんご」

ではパルマンティエとは?

フランスにじゃがいもを食物として普及させた
アントワーヌ・オーギュスタン・パルマンティエという農学者の名前です。

ヨーロッパの中でも特にフランスは、じゃがいもが普及するのが一番遅く、ごく一部の知識人を除いた上流階級でさえ豚の肥料としか認識されてないほどでした。

パルマンティエは、じゃがいもの普及のために策を練りました。

ルイ16世にじゃがいもの花のブーケを献上したところ、
妃のマリー・アントワネットに白い可憐なじゃがいもの花をアクセサリーとしてつけるように提案し、じゃがいもに対するイメージアップとなりました。

また、
ルイ16世の承認を得てじゃがいも畑に番兵を立てて見張らせ、じゃがいもが余程貴重なものだと思わせました。
さらに夜中はわざと見張りを解き、農夫らが畑に入ってじゃがいもを盗みに来るよう仕向けて食べるきっかけを作りました。

1785年には多数の有名人を招いてじゃがいも尽くしの料理でもてなす夕食会を開きました。

その後じゃがいもの耕作面積が拡大していきました。
今では食卓に欠かせない主食のひとつになっています。

こうしてじゃがいもの代名詞として様々な料理に、彼の名が付けられているのですね。


岩手三陸「宮古の真鱈」のブランダード

高い鮮度を誇る、「宮古の真鱈」が旬を迎えました。
12月には真鱈グルメを味わう「宮古の真鱈グルメフェア」が開催されます。
(2023/12/1~2024/1/31)


シェムラの季節のランチ『秋冬めくランチ』のオードブルは
その岩手三陸「宮古の真鱈」を使用しました。


中央のお魚の下にある白いペースト状のものは、真鱈とクリームでなめらかに仕上げた
ブランダード


ブランダードとはフランス語で「かき混ぜる」という意味があり
鱈を牛乳・じゃがいもと一緒に煮込んで混ぜて、ペースト状にした料理のこと。
南仏のラングドック地方やプロヴァンス地方の郷土料理です。


ブランダードの上には、皮をパリッと焼き上げた真鱈のポッシェ。


まわりには季節の野菜、根菜、オリーブなどをあしらい、可愛らしいオードブルに仕上げました!

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