リエット(rillettes)は
豚肉をラードと塩でじっくりと加熱し、脂肪分がペースト状になるまで冷やす、塩気の効いたコンビーフ状のペーストです。
似たものにパテがありますが、こちらはリエットよりもなめらかなペースト状です。
リエットというのは、肉の繊維、旨みを噛みしめる料理。
肉の繊維を食べる料理です。
ディップとして野菜につけたり、クラッカーやバゲットに乗せたり…。
ワインにもよく合います。

リエットは、フランスの伝統的な保存食。
フランスでは
冬場になると森に雪が積もって狩りに行けません。
夏場に狩猟したものをラードと塩で煮込んで保存しておけば、冬の貴重なタンパク源になる、昔からの塩蔵させた保存料理。
ヨーロッパでは豚肉を使った加工品(ハム、ソーセージなど)をよく作ります。
なので、ラードがよくでます。
ラードは常温で固まる性質があります。
ペースト状にしたときに容器に入れて冷ますのですが、昔はラップなどがなかったので
空気を遮断するため、蓋の代わりにラードを使いました。
“ラードで蓋をする” 昔の知恵ですね。
シェムラでは、国産の黒毛和牛を使ったリエットをコースのオードブルや、テイクアウトでもご用意しております。
