フランスの家庭料理「シューファルシ」フランス風ロールキャベツ



10月末になると昼間は秋らしい気候ですが、朝晩はぐっと冷え込む盛岡です。
寒くなってくると温かく優しい味が恋しくなりますね。


フランス中南部に位置するオーベルニュ地方の郷土料理、『シューファルシ』
フランスに昔からある冬のお料理の一つです。


シュー(chou)はキャベツ、ファルシ(farci)は詰め物という意味で
キャベツの葉でひき肉を包み込んだ料理です。


見た目はロールキャベツのようで非常にあっさりとした薄味です。
シンプルなのですが、出汁にうまみが含まれていて豊かな味わいを楽しめます。

ベーコンなどを加えると香りが味のアクセントになり、とても美味しいです!

『ショソン オ ポム 』フランスの伝統的なアップルパイ




秋から冬にかけて旬を迎えるりんご
スーパーにも並び始めていて、りんごのいい香りがします。

りんごが美味しいこの季節に食べたくなるのが『ショソン オ ポム 』
りんごのコンポートを、折りパイ生地で包んで焼いたもの。

ショソンとは、フランス語でスリッパ、ポムはりんごの意味です。
その形がスリッパのようであることから名付けられたと言われています。

フランスの伝統菓子の一つで、サクサクのパイ生地と甘酸っぱいりんごのコンポートの相性が絶妙です!



りんごといえば、
ニューヨーク市の愛称は『ビッグ・アップル』
なぜこう呼ばれるようになったかという由来は、いろいろな説がありはっきりとはわからないようです。

現在行われているメジャーリーグの優勝決定シリーズ。
ニューヨーク・メッツのホーム球場シティ・フィールドのシンボル『ホームラン・アップル』はセンターフェンス後方に設置されている大きなりんごの模型。
メッツの選手がホームランを放つと下からせり出してくるそうです。

もう一つ、りんご&野球つながりで(笑)
ドジャースの大谷翔平選手の故郷、岩手奥州市はりんごの栽培が盛んです。
昼と夜の温度差が大きく、石灰とりん酸分の多い土壌という、りんごの栽培に適した気象と土壌なんです。

江刺りんごなどが有名で、
バリバリと歯ごたえがよく、甘さと酸味のバランスが取れた味わいで人気です。
ここ数年初セリで1箱140万円(28個入)の値がついているとか!

ワールドシリーズ進出に王手をかけたドジャース!
大谷選手の『ワールドシリーズに出て優勝したい』という一番の夢を叶えられますように!!


フランス伝統のミックスハーブ「フィーヌゼルブ」



フィーヌゼルブ(Fines herbes)とは、フランス語で「細かく刻んだハーブ」いう意味。

フィーヌゼルブは香りが大事!
シブレットセルフィーユペルシープラエストラゴンなどの繊細な香りが特徴のフレッシュハーブを使います。


シブレットは西洋あさつきで繊細なネギの香りがします。チャイブとも呼ばれています。


セルフィーユは、爽やかな香りと甘みがあります。葉はレースのように繊細な形でフランスでは「美食家のパセリ」と呼ばれています。


ペルシープラはイタリアンパセリのこと。普通のパセリよりも葉が柔らかく、爽やかな香りです。


エストラゴンはアニスのような甘い香りとスーッとする爽やかな香りがあり、肉や魚の臭みを和らげます。日本では西洋ヨモギと呼ばれています。



これらのフレッシュハーブを細かく刻み、ブレンドします。
オムレツなどの卵料理や、肉、魚の香りづけ、サラダやドレッシング、ソースなどに使われます。



フランス料理には欠かせないミックスハーブ「フィーヌゼルブ」

シェムラでは、シャンパーニュと合わせて
フィーヌゼルブ香る クリームソースに仕上げました。

にんにくとパセリが香るエスカルゴバター!ブルギニョンソース



ブルギニョンソースは、ブルゴーニュの名物料理「エスカルゴ」に使われるバター。
たっぷりのバターにニンニク、パセリの細かいみじん切りを加えたあの緑色のバターです。

ブルギニョンとはブルゴーニュ風という意味。
美食の街で生まれたブルギニョンソース

肉や魚介、野菜、パンにのせて焼いても美味しい万能バター「ブルギニョンソース」はどんな食材とも相性抜群です!


シェムラでは、グランドメニューの「真鯛のポワレ」に添えました。
皮をパリッと香ばしく焼いた真鯛にブルギニョンソースがよく合います。
たっぷり絡めてお楽しみください。

パンにも合うので、お皿に残ったソースもパンでぬぐって召し上がっていただきたい!

「それってマナーとしてどうなの?」と思われるかもしれませんが、
シェフとしては、お皿のソースをキレイに食べてくださることはそれだけ美味しいと思ってくれたんだなと嬉しく励みになります。

是非とも最後までお楽しみください!

甘いゴールドラッシュの冷製ポタージュ とうもろこしヴルーテ



ヴルーテとは、フランス語で「ビロードのようになめらかな」という意味。トロッとなめらかに仕上げたとうもろこしのポタージュスープです!

冷涼とうもろこしヴルーテ

使用する“とうもろこし”は「ゴールドラッシュ」
黄金色の粒が先端までぎっしりと詰まっていて、一粒一粒が大きくて皮が薄いので、生のまま食べられるほど。
甘みがぎゅっと詰まったスイートコーンです。



16世紀、ポルトガル人から持ち込まれた“とうもろこし”は、以前から中国より伝わっていた「モロコシ」という植物によく似ていたので、
「唐のモロコシ」から「トウモロコシ」と呼ばれるようになったとか。


日本各地でもいろいろな呼び方があるそうです。
「とうきび」「とっきみ」「とうみぎ」「なんば」「となわ」などなど…。
ちなみに岩手では祖母が「きみ」と呼んでいました。
おばあちゃんの家に遊びに行くと「きみ、食(け)むせ!」(トウモロコシ食べなさい)と言われたなぁ~ 笑

よく冷えた器には、こんがり焼き色を付けたゴールドラッシュ
香ばしく懐かしい夏の香りを添えました。

ムスクランとはベビーリーフ?ミスティカンツァのフランス語読み



ムスクランとは
イタリア語で“混ぜ合わせる”を意味する「ミスティカンツァ」のフランス語読み。

何種類かの種子を混合して栽培し収穫した野菜やハーブの若い葉のことで
西洋七草とも呼ばれています。

この若葉をサラダにしたものがムスクランサラダ

トレヴィス、チコリ、アンディーヴ、マーシュ、たんぽぽ、サラダ菜、セルフィユなどの若葉をオリーブオイルベースのドレッシングであえたムスクランサラダは、
南フランスのニース、シミエの修道院の菜園で作付けしたことが始まりとか。

スーパーでもよく見かけるようになりましたね。

レッドアマランサス、スピナッチ、デトロイト、リーフレタス、水菜、ルッコラ、サラダ菜、セルフィーユ、エンダイブ・チコリなど、季節によってバランスよくミックスされています。


ほのかな甘みや苦みの自然な滋味と、ビリッとした辛み、シャキシャキとしたみずみずしい食感…と多くの風味と食感、香りを同時に楽しめます。

見た目も可愛らしく、紫色の葉やフレッシュなグリーンも鮮やかですね。

プティポアの冷製ポタージュスープ フランセーズ


シェムラの季節のランチスープ。
冷製プティポアポタージュスープ

プティポアのポタージュスープ

プティポワとはフランス語でグリーンピースのこと。

冷製スープにすることでプティポワの鮮やかな萌黄色がより映えます!
シェムラでもリクエストの大変多いスープです。

今回は「プティポワ ア ラ フランセーズ」をイメージしたポタージュスープにしました。

フランセーズとはフランス語でフランス風

「プティポワ ア ラ フランセーズ」は
グリンピースを味わうフランスの伝統料理。

たっぷりのグリンピースを、レタス、オニオン、ベーコンなどで炒め煮したもの。
グリンピースをモリモリ味わえる、クリーミーなのに軽やかな一品です。

“フランス人が大好きなグリーンピースの家庭料理”というのも納得がいきます。

夏が早くて「初夏 新緑ランチ」というネーミングは季節に追いついてない💦
もはや次回予定の「ete(夏)ランチ」でいんじゃない!?笑

そういえばまだ梅雨明けもしてないですよね…。
なんだか季節感がマヒしてしまいそう。

今日もジメジメと蒸し暑いです。
熱中症対策を万全にしてお過ごしくださいね。



三陸宮古の花見かきをフレンチで!



三陸宮古は湧水湾。
海底から湧き出る水は、森の栄養を海に運びます。
豊富な栄養分が含まれているため、牡蠣にとって打ってつけの環境なのです。

その宮古の牡蠣の中でより大きいものを厳選し、海の栄養が豊富になる時期に再び海に戻し、さらに大きく育てた特別な牡蠣が花見かき
3年間手塩にかけて育てた希少なエリート牡蠣です!

度肝を抜かれる大きさ!

栄養分たっぷりの花見かきは、濃厚な甘みが特徴。
肉厚でプリプリと身が詰まっています。

牡蠣特有のまろやかさが口の中に広がり、
「海のミルク」と呼ばれるのもなるほど…こういうことなのね。


シェムラでは、花見かき
シャンパーニュで優しくふっくら蒸し上げました。
牡蠣のうまみがぎゅっと詰まったソースと共にお楽しみくださいませ!

新じゃがいもの季節に!じゃがいもが主役のドフィノアーズグラタン



今が旬の新じゃがいも。

じゃがいもは身近でシンプルで素朴な野菜ですが
フランス料理においても不可欠な食材です。

「じゃがいも料理を制するものはフランス料理を制する」
と言われるほど!?

じゃがいも料理は何種類あるのか尽きることがないし、温かいものから冷たいものまでありとあらゆる料理ができて、揚げても、ソテーでも、煮込みも、蒸してもよし。
ホワイトソースにも、ブラウンソースにも合うし、どんな素材とも相性がいいので肉料理にも魚料理にも合う付け合わせ料理にもなる。
まさに万能野菜です!

どんなに厳しい気候でも元気に育つじゃがいもなので、その土地に根ざした郷土料理があります。



今回は、フランス南東部にあるドフィネ地方の郷土料理、『グラタン ドフィノア(じゃがいものグラタン)』を紹介します。

ドフィネ地方は、じゃがいもが特産で芋を使った料理が多く、牧畜が盛んでチーズやクリームの名産地。
「グラタンの国」と呼ばれています。その中でもっとも名高いグラタンです。

このグラタンのセオリーは、じゃがいものデンプン質をつなぎにするので
決して水でさらさずそのまま使うということ。

じゃがいもをスライスして加熱することで、でんぷんが抽出されとろみが出てきます。
このとろみがグラタンのつなぎになります。
なので、じゃがいもは水にさらさない!そのまま使います。

牛乳と生クリーム、グリュイエールチーズに、じゃがいもを加え煮ます。
じゃがいもと相性がいいナツメグも忘れずに。

グラタン皿に、にんにくをこすりつけて香りを出し、じゃがいもを広げて並べます。
キレイな層にすることで食感がよくなりますよ。
オーブンでこんがりときつね色になるまで焼きます。

バゲットと一緒にどうぞ!

盛岡は柔らかな光と爽やかな季節へ フレンチレストランの季節の食材を使ったランチメニュー



満開だった桜もあっという間に葉桜へと変わり、木々の緑が美しい季節となりました。
春の柔らかな光に照らされて、木々たちが微笑んでいるようです。

シェムラでは、季節のランチメニュー『木漏れ日ランチ』がスタート。

新玉ねぎ山菜などの旬の食材や、フランス産レンズ豆盛岡レホールを使用したメインデッシュなどをご用意いたしました!



シェムラ ブル・リス 木漏れ日ランチ
~Lumière du soleil à travers feuilles~
2023/04/18(tue) ~ 2023/06/04 (sun)

hors d’oeuvre(前菜)
新玉ねぎのフォンダンに海の幸と旬菜
冷たいオリジナルコンソメと共に

Potage(ポタージュスープ)
豆乳とポティロンのポタージュスープ

Granite(グラニテ)
グリオットチェリーのグラニテ

Plat principal(メイン)
むら八伝統のビーフシチュー
ブルーリスのスタイルで

又は

県産リブポークのグリエとフランス産レンズ豆

又は

鮮魚のポアレ 盛岡レホールのソースとタプナード

dessert(デザート) 
旬果実のコンポート
軽くキャラメリーゼしたマスカルポーネのソース

又は

さわやかなハーブとシトロンのジュレ
旬果実とフロマージュのクレーム

又は

ガトー デザンジュ と グラス レザン

cafe express ou the(カフェ)
コーヒー エスプレッソ ハーブティー 紅茶より




他にも、メインにお肉とお魚の両方お楽しみいただけるコース、
三陸アワビの前菜から始まるコース、メインがフランス鴨とフォアグラのロッシーニのデラックスコースもご用意しております。

シェムラブルリス 季節のランチ
*詳しくはこちら*

木漏れ日