フレンチコース料理がはじまる前にひとくちのお楽しみをどうぞ。『アミューズブッシュ』



アミューズブッシュとは直訳すると、「口を楽しませるもの」
フランス語でアミューズ(amuse)は楽しむブッシュ(bouche)はという意味です。

コースのオードブル(前菜)の前にお出ししているアミューズブッシュ

ポティロンのクリーム プティポアのベールマンジェ
盛岡トマト トリュフとハーブのヴィネグレット


ポティロンはフランス語でカボチャ

プティポアグリーンピースのこと。フランス地方の春を告げる野菜の代表格です。
ベール
マンジェ食べ物という意味です。

プティポアの鮮やかな緑色と、ポティロンの黄色のコントラストが美しく春らしい。

目で見ても楽しめるひとくちのお楽しみです。


中には
盛岡トマトにトリュフとハーブのヴィネグレット
ヴィネグレットとはドレッシングのこと。酸味が効いてます。

シェフ曰く、「トリュフを刻んで入れたんだよね。」

どういう兆し

トリュフのキザミ。ww




牛肉だけでない!お魚にも合う赤ワインソース



『木漏れ日ランチ』より、メインのお魚料理です。

真鯛のポアレ リゾット フィメ・ド・ポアソン 赤ワインのソース

赤ワインソースは作り方はシンプルなのですが、シェムラではオリジナルのフォンを使用し、コクがあるのに甘酸っぱいキレのあるソースに仕上げています。

ローストビーフなどお肉と相性のいい赤ワインソースですが、真鯛など白身魚にも合うんですよ。
真鯛のパリッとした皮目の歯触りと香ばしさが、ソースと相まって真鯛の美味しさが際立ちます。

真鯛の下には、ほうれん草の葉に包まれたお米のリゾット。
オリジナルの魚介のダシ(フィメ・ド・ポアソン)をたっぷりと染み込ませて炊き上げました。
これまた赤ワインソースとピッタリ!


お魚もリゾットも、お野菜も、赤ワインソースにたっぷり絡めてお召し上がりください(^-^)


『木漏れ日ランチ』5/30(日)まで。

フランスの『母の日』は5月最後の日曜日



日本では5月の第2日曜日にお祝いする「母の日」ですが
フランスでは5月の最終日曜日
ただ、その日が聖霊降臨祭と重なった場合は、6月の第1日曜日となります。

今年2021年は、5月30日の日曜日です。

フランスでも、母の日には感謝の気持ちを込めてプレゼントを贈る人が多いようです。

日本で母の日というとカーネーションですが、フランスは母親のお気に入りのお花をあげるのが一般的です。
シャクヤクやバラ、ユリや胡蝶蘭などが人気なんだそう。

母親への感謝の気持ちを込めて…この想いは国は違っても変わらないですね。

Bonne Fête Maman!

春の山菜は苦みと滋味深い香りが美味しい!



野山に緑が芽吹く頃、春を告げる「山菜」が出始めます。
ふきのとう、たらの芽、うるい、うど、シドケなど、独特の苦みと香りを楽しめるのは今だけ。

その中からいくつかご紹介します。

土中からひょっこり顔を出す「ふきのとう」は東北地方では「ばっけ」とも呼ばれています。冬眠から目覚めた熊が一番初めに口にする食べ物といわれてるとか。
祖母が作ってくれたばっけ味噌は、ほろ苦さとしょっぱさがご飯のお供に最高なんですよ!
大人になってからはお酒のあてとしても楽しんでいます。笑

ばっけ味噌



先端のくるっと丸まった形が可愛らしい「こごみ」は形の似ている「わらび」などに比べてアクが少ない山菜です。
茎の部分は歯ごたえがあり、先端の巻かれた部分は柔らかい食感です。

真鯛のポピエット-シェムラのテイクアウトより



真っ白な茎、みずみずしく澄んだ緑の葉がキレイな「うるい」は、春らしい色彩。サクっとした食感で、クセがなく食べやすい山菜です。
サッとゆでると、独特のぬめりが出るのが特徴です。

シェムラ『木漏れ日ランチ』より



最後に私の推しは
東北では「しどけ」と呼ばれている「モミジガサ(紅葉笠)」。これぞ山菜!といった独特のくせと苦みがあります。
サッとゆでたおひたしで、酢醤油をかけて食べるのが好きです。
シャキシャキの食感と独特の香りがたまりません!

しどけ

山菜の香りやほろ苦さは、季節ならではの旬の味です。
東北の採りたて山菜を使った優しく風味のあるフレンチはいかがでしょう。

『コトリヤード』はフランス・ブルターニュ地方の郷土料理



季節のランチのオードブル(前菜)です。

『ハーブ香るコンソメで仕立てる “コトリヤード”
春の山菜 菜の花 うるい 八幡平グリーンアスパラ
スフレポアソン フレッシュサーモン 北海道ホタテ貝』
季節のランチ『木漏れ日ランチ』より



白身魚を使った蒸し料理スフレポアソンや、厚切りにしたサーモンホタテなどの魚介と、うるい八幡平グリーンアスパラなど今が旬の春野菜が色鮮やか!
 
爽やかなハーブの香りを添えたオリジナルのコンソメスープを注いで。
見た目や香り、食感も楽しい一皿です。


ここで『コトリヤード』についてちょこっと。

コトリヤードとは、ブルターニュ地方の郷土料理。
魚介の旨みたっぷりの “白いブイヤベース” とも呼ばれるスープで、数種類の魚介類を野菜や香味野菜、香草と一緒に煮込んだシンプルな料理。
大きな鍋に頭や身の欠けた魚や殻の取れた貝の身を投げ入れ作った漁師料理がルーツだとか。

フランス・ブルターニュ地方はフランス北西部に位置する英仏海峡と大西洋にせり出している半島。
海に囲まれ、漁業・水産業が盛んで、牡蠣・ムール貝・ホタテなどの貝類やオマール海老など魚介類の豊富さで知られています。

ビールを使ったソースと豚フィレ肉の相性バツグン!岩手県産フィレポーク アルロネーズ風



アルロネーズ風とは、ビールを使ったアルル地方風のソース。
シェムラオリジナルのフォンと合わせたほんのりした甘さと酸味の織りなすソースは、豚フィレ肉とよく合います。

岩手県産フィレポーク アルロネーズ風

こちらは、季節のランチ『木漏れ日ランチ』のメインの一つです。

盛り付けも、木漏れ日の穏やかな雰囲気をイメージしました。可愛らしい野菜を眺めながらお楽しみいただければ嬉しいです。


アルルは南フランスのプロヴァンス地方にあるとても小さな街。
世界遺産の「Arenes d’Arles(円形闘技場)」や「Theatre Antique(古代劇場)」などローマ遺跡が残る街。

ゴッホ「アルルの女」「夜のカフェテラス」などの絵画のモデルになった街としても有名です。

「夜のカフェテラス」のモチーフになったお店「Le Café Van Gogh(ル・カフェ ヴァン ゴッホ)」はアルルのフォルム広場の一角にあります。
ゴッホの作品を思いながらテラス席で休憩したり、ゆっくりと食事を楽しむのにおすすめです。

夜のカフェテラスのイメージで  とうほく蘭展より

春の木漏れ日ランチ フレンチレストランの季節ランチメニュー

満開だった桜も葉桜へと変わりつつあります。
柔らかい太陽の光が木々の緑にキラキラと輝いて、足元には白や黄、ピンクと可愛らしい花々(^ー^)

シェムラでは、春咲きランチに続き、木々の隙間からこぼれる穏やかな光…春の木漏れ日のイメージで季節ランチメニューを作りました。
グリーンアスパラや山菜、菜の花など、旬の春野菜を使用したメニューです!


シェムラ ブル・リス 『木漏れ日ランチ』
~Lumiere du soleil a travers feuilles~

2021/04/13(火)~2021/05/30(日)

hors d’oeuvre(オードブル / 前菜)
ハーブ香るコンソメで仕立てる
“コトリヤード”
海の幸と旬野菜

Potage(ポタージュ / スープ)
新玉ねぎ 春キャベツのポタージュスープ

Granite(グラニテ / シャーベット)
ロゼ パンプルムースのグラニテ

Plat principal(プラ プランスィパル / メイン)
むら八伝統のビーフシチュー
ブルーリスのスタイルで
又は

県産フィレポーク アルロネーズ風
又は

本日のお魚のポアレ
リゾット 赤ワインのソース

dessert(デセール / デザート) 
旬果実のコンポート
軽くキャラメリーゼした
マスカルポーネのソース
又は

さわやかなハーブとシトロンのジュレ
カシスとフロマージュのクレーム
又は

アグリュームに ポンポネット
ハーブコーディアルのジュレ“サバラン”

cafe express ou the(カフェ / コーヒー)
コーヒー エスプレッソ
ハーブティー 紅茶より


季節のランチはこちらから
『木漏れ日ランチ』
2021/04/13(火)~2021/05/30(日)

「走るレストラン」東北エモーション TOHOKU EMOTIONランチコースメニュー!

東北レストラン列車「TOHOKU EMOTION」2021年上半期のコース料理メニューの監修に携わらせていただきました。

2021年4~6月のコース料理のメニューは
八幡平マッシュルームや姫神サーモン、三陸のホタテなど地元の食材をふんだんに使ったアミューズ5品。
・新緑の“ベール・マンジェ”
・八幡平マッシュルームのクレーム
・姫神サーモン オレンジのマリネ
・若鶏胸肉“紫波リースリングリオン”ヴァプール
・三陸帆立貝 プティレギューム小さな野菜 サフランのジュレ


そして、
魚料理の「真鯛“ポーピエット”シャンパーニュのクリーム ハーブの香り」、
メインディッシュ「牛ほほ肉の煮込み」、
パン、
玉手箱のような会津塗の箱に入った可愛らしいプティフール。

会津桐の桐箱小久慈焼特有の白いお皿など
東北各地の伝統工芸品が、料理に彩りを添えてくれます。

車窓から三陸海岸の絶景を眺めながら、ゆっくりとお食事・スイーツを楽しんでいただける
贅沢な特別列車「TOHOKU EMOTION」
JR八戸線の八戸駅~久慈駅間を走ります!

春野菜をたっぷり使った『春咲きランチ』オードブルは軽やかなソースで




あたたかな陽射しがまぶしくて、思わず笑顔になります!
今年は梅と桜が、仲良く一緒に咲いてしまいそうな予感。
待ちに待った春がやって来ますね!

シェムラの『春咲きランチ』のオードブルでは春野菜がたっぷり使われています。

プティポア“ベール・マンジェ”
房総金目鯛・ホタテ貝 白ワインビネガーのマリネ
春野菜 キタアカリと白アスパラガス クリュスタッセの軽やかなソース

グリーンピースを使ったベールマンジェ。
赤いふちで黄色い鮮やかな野菜はレインボーキャロット!
白いソースはじゃがいも(キタアカリ)と白アスパラガス。
赤いソースは、前回のブログでもご紹介したビスクをベースに仕上げたものです。


『春咲きランチ』は4月11日(日)まで。
寒さにじっと耐え、たくましく育った野菜のエネルギーを味わって
元気に春を迎えましょう!

春咲のお花『パンジー』もスッと背伸びして春を待ってるよ♪

『春咲きランチ』
詳しくはこちらからどうぞ

クリュスタッセといえばビスク。伝統的なポタージュは濃厚な海老のうまみがたっぷりのスープ!




クリュスタッセ(crustaces)とは海老やカニなどの甲殻類のこと。
ビスクとは、甲殻類をしっかり炒めて丁寧に裏ごしして仕上げるポタージュ(スープ)です。
たいへん手間のかかる作業ですが、店内には香ばしい海老の香りが漂い、それだけで幸せな気持ちになります(笑)

シェムラのビスクのスープ

フランス料理の世界では、いかに無駄を出さずに食材を使い切るかを常に考えて調理するのはごく自然なこと。
ビスクはまさにそのフランス料理の代表的な料理であり、シェムラのオープン時から出し続けているメニューです。

シェフのスペシャリテの一つ。テイクアウトでも大変人気です!

シェムラのテイクアウトはこちら